‐最愛‐
翔太はずっと俯きながら
何も言わなかった…













私は絶望感でもう
涙しか出なかった……



















あれからずっと沈黙が続き

私は息苦しくなり

「ぢゃあ…帰るね…」

そう呟き翔太の家を出た。



翔太は

「家まで送る」

と言ったけど私は

「その優しさが余計苦しい」

そう言い返して
スタスタと歩いた…



翔太は何も言わずに
ただ私の背中を見つめた。
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