‐最愛‐
涙が止まらない…




1人暗闇の道を

涙を流しながら下を向き

ぽつぽつと家に向かう…












「…大丈夫か?」





私は顔を上げると

茶髪でお兄系って感じの人が

私の顔を覗き込み呟いた。



私はビックリして無視し

スタスタと歩き続けた。



「何かあったんやろ…?」

「女の子1人ぢゃ危ないで?」

「なぁ…聞いてんの?」



私は無視し続けた。

その瞬間

「おいっ!」

そう言って私は腕を
引っ張られた。






「もう!ほっといて下さいよ!

今あなたに私の気持ち…

分かりますか……?」



苛立ちと切なさと悲しさが
込み上がり涙が溢れ出した。
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