‐最愛‐
「…はい」

「あっ!愛里~?
聞~い~てぇ~」

「どないしたん?」

「直哉なあー
彼女おるねんて…」
美帆は悲しそうな声で呟く

「はあっ?なんで彼女
おんのにアド教えたん?
って感じやねんけど~」

「直哉にそれ言ったら
彼女の事あんま好きちゃう
とか言われたわあ~
意味不明やねんけど~。」

「あんた本間ばかやな(笑)
もー諦めろっ!」

「でも…今回は本間に
惚れてもーたもん…」

「あ゙~~~~~もう。ばか。
美帆が本間に好きやねん
やったら応援するけど
もし何かあったらすぐ言ってや?」

美帆は少し明るい声で
「さすが愛里っち~♪
うち今回本間に頑張るわ!
ありがとうな。」

「はいはい。頑張って。」

そう言って私達は
電話を切った。

私は携帯を机に置き
体を起こし時計を見る。

「もう4時かあ~。
暇やしコンビニ行こ♪」

財布と携帯を手に持ち
近くのコンビニに向かう。

コンビニの前にやんちゃそうな
10人位の男達が座っている。
私は「最悪っ」と思いながら
その前を通り過ぎる。
凄い視線が感じるけど
無視してコンビニに入る。

その時後ろから「おい!」
私は後ろを振り向くと
翔太だった。

「だっる」
そう思いながら
翔太を無視しスタスタと
雑誌の方に歩く。

「無視ですか~?
チャラそうな女の子♪」

その瞬間私に怒りが
込みあがる。
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