‐最愛‐
「私はあんたみたいに
チャラくないですから!」
そう言って雑誌を手に
取った時翔太がこっちに来る

「なあーいい加減
そうゆう言い方やめろや。」

「だってチャラいもん」

「あ゙ー。ぢゃあどうやったら
チャラく見えへんのっ?」

「ダテ眼鏡かけててクールで~
うちだけに優しくて~
むうっさ一途やったらな♪」
私はニヤッと笑い答える。

「ぶっ!そんな奴おらんやろ」



「死ね」



一言呟き私はレジに
向かい会計を済ませた。

店を出るとやんちゃそうな
軍団の中の1人が私に
声をかけた。

「愛里ちゃんっ♪」

私はその軍団の方に
目を向けると直哉がいた。

「あぁ。直哉君?」

「おう!てか直哉って呼んで!」

「分かった。ぢゃあ!!」

そう言って私は
スタスタと歩いた。

「ちょ待って待って!」
直哉が私を引き止め
私に近寄る。

「何~?」

直哉は回りを
キョロキョロ見ながら
「翔太。結構本気やで。」
と耳元でコソッと言う。

私は「どうせ嘘やろ」と
思いつつ苦笑いをする。

その時後ろから不機嫌そうに
「直哉しばくで。」
翔太が呟いた。

直哉は笑いながら
「え?何がぁ~?
愛里ちゃんと喋ってた
だけやんかあ~♪」

ドカッ

翔太は直哉に蹴りを入れ
コンビニの前に戻っていった。

めちゃくちゃ不機嫌そうな
翔太を見つめ私達は
プッと笑った。

そして私は
「ぢゃあ帰るわ。」と
言ってスタスタと家に帰った。
< 7 / 139 >

この作品をシェア

pagetop