‐最愛‐
家に着き自分の部屋に戻り
椅子に座りながら
買った雑誌を見る。

ふとさっきの出来事を
思い出して心の中が
モヤモヤする。

「どうせ嘘やろ」と
何回も自分に言い聞かせ
その日はモヤモヤ
しながらも普通に過ごした。



次の日学校に着くと
美帆が私に駆け寄る。

「あ~いりっ♪」

「あぁ~おはよう♪」
そう言って席につく。

美帆は私の前に座り
不思議そうに私の顔を見つめ

「どないしたん?
何かいつもと違うで?」

と私に聞く。

「え!?そうか?」

「うん。何かあったやろ~?」

私は昨日の事を思い出す…

「美帆~さすがやな。笑
あんなあ昨日なあ~」
と言って昨日の事を話す。

「えぇーっ!翔太君
完璧に愛里の事好きやん!」
美帆は大声で叫ぶ。

「ちょっ声でかいねん!!」

「あっごめんごめん。つい(笑)
てか愛里は翔太君の事
どう思ってんのー?」

「どうって普通にチャラ男。」

美帆はケラケラと笑い
「言うと思った~(笑)
でもモヤモヤしてんちゃん?」

私は少し黙り込み
「…うん。」と呟いた。

キーンコーンカ~ンコ~ン

「まあまた後で話そ!」
そう言って美帆は席につく。
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