‐最愛‐

第四章 幸せ

「美帆は何て告られたい?」

私は場の空気を読み
美帆に聞いた。


「え~…。う~ん…

普通に俺と付き合ってくれ!

ってストレートに
言われてみたいな~♪」



美帆はニヤニヤしながら
クッションを手に抱えた。



「へぇ~。でも分かる!!」

そう言って私達は共感した。



「逆に直哉わ~?」

美帆はニッコリと微笑んだ。



「俺は~…内緒っ♪」


そう言って立ち上がり
キッチンに向かい

お皿とお箸を用意した。



「ぶ~~!!!

てか直哉って見た目によらず
結構家庭的やなぁ!」


美帆はケラケラと笑った。



「俺ん家…親両方共
事故で亡くしてん。

だから兄貴と2人で暮らしてて
いっつも俺が家事してるから!」

そう言ってニコッと笑った。



私達は何も言えなかった…

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