‐最愛‐
「あっ。ごめん!!
俺空気重くしたなぁ!」

直哉はそう言って笑った。



「何かごめんなぁ…。」

美帆は申し訳なさそうに謝った。


「俺もう気にしてないし
謝らんでええよ?」


そう言って鍋を持ってきて
色々と支度をしていた。



鍋の用意が出来た時



ピーンポーン♪



チャイムが鳴った。





「もうこんな時間か~

愛里っち行ってきて♪」

直哉はニッコリと笑った。


時計を見るともう
7時が過ぎていた。



ガチャ



ドアを開けるといつもと違う
お兄系の服を着た翔太がいた。



「よっ!!!」


翔太は少し顔を赤くし
私にニコッと笑った。


「かっこい…」

私はつい口に出してしまった。


翔太はふッと笑いながら

「当たり前やんけ!」


そして私に近付き
ギュッと抱きしめ

「次は俺の前だけ
そんな格好しろよ!」

そう言って私を離し
頭をポンッと叩いて
直哉の家に入って行った。
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