雪国の春
帰り道
「あ!道!」
今の時期、車道の雪をどかすため、歩道に雪がうず高く積まれ、雪の塀みたいになってるとこがある。
そこを誰かが通った跡を見つけたのだ。
小学生の頃はよくここをみんなできゃあきゃあ言いながら歩いたな、なんて思い出して。
「よし!歩いてみるか」
今の私は、セーラー服にダッフルコートとブーツという装備だ。
小学生の頃の長靴やスキーウエアには負けるけど、今日は朝から寒くって雪も凍ってるから大丈夫…だよね。
ここの町の雪は水分の多い硬い雪だし。
「よぉし、草薙さん挑戦です!」
ザクザクって音がして車よりも高い位置に立った。
「わぁ、すごい眺め」
なんだか自分がすごく大きくなったような、そんな錯覚を覚える。
そしてちょっぴりの懐かしさ。
「なぁんだ、結構簡単に歩けるじゃん」
硬くなった場所を探しながら、一歩ずつ慎重に歩いてく。
昔はずぼずぼ新雪にはまって、歩くのが大変だったけどな…なんて思ってたら…
今の時期、車道の雪をどかすため、歩道に雪がうず高く積まれ、雪の塀みたいになってるとこがある。
そこを誰かが通った跡を見つけたのだ。
小学生の頃はよくここをみんなできゃあきゃあ言いながら歩いたな、なんて思い出して。
「よし!歩いてみるか」
今の私は、セーラー服にダッフルコートとブーツという装備だ。
小学生の頃の長靴やスキーウエアには負けるけど、今日は朝から寒くって雪も凍ってるから大丈夫…だよね。
ここの町の雪は水分の多い硬い雪だし。
「よぉし、草薙さん挑戦です!」
ザクザクって音がして車よりも高い位置に立った。
「わぁ、すごい眺め」
なんだか自分がすごく大きくなったような、そんな錯覚を覚える。
そしてちょっぴりの懐かしさ。
「なぁんだ、結構簡単に歩けるじゃん」
硬くなった場所を探しながら、一歩ずつ慎重に歩いてく。
昔はずぼずぼ新雪にはまって、歩くのが大変だったけどな…なんて思ってたら…