ウォールフラワー
「え?昨日の帰り…何もなかったの?」

「うん。普通に私の家まで2人で帰ってばいばいしたよ。」

莉奈子はう~んと頭を悩ませている。


…?

また莉奈子はなにか企んでるな…。


「あ!そういえば隼人って私の家の近くに住んでるんだね!!知らなかったよ~」

「近く…って隼人の家は瞬の家の近くよ?」

「瞬君の家の近く…?」


それって私の家と全然近くないじゃん!

だって瞬君の家は私の家からあと3駅くらい先にあるし…。

もしかして隼人 私を送ってくれた…?


「…だめね 鈍感は。隼人がかわいそうだわ」

はぁ…と莉奈子はため息をつく。

幸せ逃げちゃうぞ~。

「うるさいわね!逃げないわよ」

ひゃあっ

また私は知らないうちにクチに出していたようで…。

莉奈子様に怒られました。



昨日 私は隼人に家まで送ってもらったってことになるんだ…。

「じゃあ私…お礼言いに行かなきゃ!」

だってわざわざ私の家の近くの駅で降ろさせちゃったし。

「そうね!そうよ!うん そうだわ!」

お 莉奈子様の機嫌がよくなった。

そうやって笑ってれば莉奈子も美人なのになぁ…。

なんだかんだこの学校で一番美人なのは莉奈子だと思うよ私は。


あっ あと一番強いのもね。

だって瞬君と付き合いだしたとき それをねたんだ先輩たちの嫌がらせには目もくれず放った一言が

”メス豚共が…”

なんだもん。


そんな莉奈子だけど本来の姿は恋する乙女。

瞬君といるときなんかメロメロで…

そのときの莉奈子はすーっごく可愛いの!!


私の大好きな親友♪

えへへ


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