ウォールフラワー
「何にやにやしてるの?ほら行くわよ」

「はぁ~い」

私たちは隼人のクラスへ向かった。


隼人と瞬君は同じクラスだからそこは瞬君のクラスでもある。


…だからか。

莉奈子がこんなにも機嫌がいいのは!


まあいいや。

教室の中をみわたすと後ろの方で瞬君と隼人が2人で話しているのがみえた。


「はやっ…」

「しゅーーん!」

私の隼人を呼ぶ声は莉奈子の声に消された。

ちょっとぉ~…。


莉奈子の声に気付いた瞬君たちが私たちのもとへ歩いてきた。

「お!莉奈子じゃぁん。どうしたあ?」

「瞬に会いに来たんだあ」

「そうかそうか~」

いきなりラブモード全開の2人。

抱きついちゃってます 莉奈子姫。

抱きしめちゃってます 瞬王子。

そして2人は見つめあい…永遠の口付けを…


「ってこらぁ!公衆の面前でだめぇ!!」

私は急いで2人を引き離した。

もう少しで2人の唇がくっつきそうだったよ…。


「…冗談よ」

「…マヂでするわけないじゃん」

と言いながら半分キレかかってるお2人。


いやいやいやいや!冗談じゃなくて本気でキスするつもりだったでしょ!!

2人のムード壊したのは悪かったかもしれないけど…

人前では少しわきまえてください…。


「麗奈 隼人に言いたいことがあるのよね?」

やっと莉奈子が本題を切り出す。

そうだった!

隼人にお礼言わなきゃ。

「あ…えっと…昨日は送ってくれてありがとう。私 送ってもらってるなんて全然きづかなくて…」

「あぁ。別にいいよ!夜道にに女の子1人で歩かせるわけには行かないし」

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