ウォールフラワー
な…なんて優しい人なの!

じぇんとるまんだわ!!

「隼人は優しいね」

ポロッと私の口からでた言葉。

本心だよ?


隼人をみると耳を真っ赤にして両手で顔をおさえている。

「あれれれれぇ〜隼人どうしたのかなああ?」

「どうしたのかなあ?」

と莉奈子と瞬君がにやにやしながら隼人に問う。
2人で隼人をはさんでほっぺたをツンツンしている。

やわらかそ〜…


「うっるせっ!!さわんな!」

ツンツン…

私も隼人のほっぺたをつついてみた。


だって莉奈子様が"空気読みなさいよ"的な目でみてきたもん。

「っ…!ちょっ…やめ…」

隼人は本気で恥ずかしそうにしている。

なんかかわいい!!

しかもほんとにやわらか〜い。


ツンツンツンツンツンツン…

3人でほっぺたツンツン攻撃。

バタッ

「「「え?」」」

隼人が…倒れました。

鼻血をだして。

私たち3人はボーゼン…。

ど…どうすればいいの?


「…ぷっははっ!あはははは!!」

瞬君がいきなり笑い出した。

それにつられるように莉奈子も笑い出す。

「ふははっ!!隼人が鼻血だして倒れ…ぷぷっ」

「マジかよ〜っはは!」

いやいや…2人とも笑ってないで隼人どうにかしようよ。

「あ〜…笑える」

いや 笑えないよ。

「隼人どうするの?」

「俺 保健室まで運ぶよ。莉奈子 先生に言っといて」

「はいは〜い」

えっと…私は?

「あ 麗奈ちゃんはついてきて」

「はいっ」


瞬君は軽々と隼人をかついだ。
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