ウォールフラワー
ひょいっと瞬君が隼人を持ち上げる。

やっぱり男の人なんだなあ。

軽々と持ち上げちゃうなんて。

私 握力20ないよ…。


なんて考えながら瞬君についていくといつのまにか保健室についた。

「おらっ」

ドサッと瞬君がベッドに隼人をおろす…というより放り投げた。

え〜…。

「あの〜 もうちょっと優しく扱ってあげた方が…」

「こいつはいいんだよ☆」


………。


「…えっと…先生いないみたいですね!どうしましょう…」

「ん〜…俺 次の授業でなくちゃいけないんだよね。麗奈ちゃん隼人についててくれないかな?」

わ…私が?

うーん ま いっか!

「わかりましたぁ」

「ありがと!じゃあ俺いくね」

そう言って瞬君は保健室から出て行った。


残された私と隼人(まだ気を失い中)。

ん〜…みてるっていっても暇だなあ。

ていうかなんで隼人倒れちゃったんだろう?

鼻血で血だしすぎて貧血?




「何してんの?」

突然ドアの方から声がした。

振り向いてみるとそこにいるのは平岡先生だった。
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