ウォールフラワー
てゆうか少しだけ麗奈のこと侮辱してねえ?


「…で どうする気だよ?麗奈ちゃんすげえ傷ついてんじゃねえ?」

そうだよな…。

泣いてたし…。

「俺…ちゃんと麗奈に」

チャラリンリンラー♪

場違いな着信音が流れる。

「もしもしー」

気まずい雰囲気をぶちやぶって電話にでる莉奈子。

さすが女王…。

てか今 俺しゃべろうとしたのに…


そんなことは気にもとめず女王は話し始めた。


「えっ!!は!?……ちょっ 今どこにいるの!?…うん…うん…すぐ行くから待ってて!!」


急いで電話をきり莉奈子は立ち上がった。

「私 麗奈のところ行くから!」

そう吐き捨てるように言い走っていった。


今の電話は麗奈からだったのか…。

きっと俺のことで電話したんだろうな。

あ〜っ

くっそぉ…


好きなんだよ…。

好きで好きで…

誰にもわたしたくなくて

気づいたら麗奈の口に自分の口おしつけてた。

ましてや教育実習生なんかに真っ赤な顔してるのみたら理性なんかきかなかった。

俺がみたことない表情を麗奈にさせるあいつが妬ましくて…


…ちがう。

うらやましかったんだ。


だからって俺がしたことは良いことなんかじゃないけど…。

無理やりでもなんでも麗奈とキスできて嬉しいと思ってる俺がいる。


あぁもう俺 全然 反省してねーし!
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