ウォールフラワー
「へぇ!お綺麗ですね!」

「やだわー お世辞が上手なのね!」

あははっと2人笑いあう。


その後ろで莉奈子が私に耳打ちした。

「麗奈ママ…相変わらずキャピキャピしてるね」

私は苦笑…。

たしかにお母さんは見た目20そこらにみえるけど…

恥ずかしいよお母さぁん!


瞬君の後ろに莉奈子が乗り そのラブラブバイクは颯爽と去っていった。

結局…瞬君はお母さんを私の姉だと誤解したままだった…。

「瞬君てかっこいいのねぇ。お母さん惚れちゃいそうだわぁ」

「お母さん?」

「なぁに?」

「…なんでもない」

「?」


その日の夜ご飯中…お母さんは瞬君のかっこよさをずっと語っていた。
< 44 / 45 >

この作品をシェア

pagetop