★夢の中の男★
第4章 香の心の闇
香は栗須の態度が気になった。すると神崎龍が栗須の事を話し出した。
「栗須、無言だったな(笑)」
「…」
神崎龍の心の声【栗須の目の前で俺の女だ!って言ったからな!これで安心だ】
「なぁ今から放課後デートするか」
神崎龍は上機嫌だった。でも香は…
「今からさ〜」
香の心の中【もう、どうでもいい】
「おい、俺様の話し聞けよ!」
「あぁ〜うん」
「仕方ねーな、今日は顔色悪かったからな…このまま帰るか」
「うん」
神崎龍は香を駅まで送てった…
「明日な」
「うん」
家に着いた香は何も手につかなくて、ただ窓の外を眺めていた。
「もう、寝るのが怖い」
香は夢に栗須が出て来るので眠れなくなってしまった。
「栗須先生のあの態度がこんなにも私の心をダメにするなんて…」
どんどん香の心が闇に覆われていた…