★夢の中の男★
★香の知らない間に…
母は純也に言った…
「純也クンの高校って何処なの?」
「S学ですよ」
「S学?」
「S学園です」
「あぁ~そうなんだ~」
「それがどうしたんですか?」
「急に転校じゃない?だからね~知り合いが居た方がいいと思ってね」
「じゃぁ~香はS学に?」
「うん、私はその方が良いと思うからね~」
「香には?」
「ビックリさせたいからさぁ~内緒にしようと思ってるのよ」
「香はきっとビックリするだろうね(笑)」
「そうね♪純也クン内緒よ」
「はい」
純也の心の声 【フッフッフ…香の驚く顔が見れるよ!俺からは逃げられないんだよ】
香は母と純也の企みを知らなかったので、部屋に居る香はこんな事を考えていた…
「純也にはもう会う事もないから、よかった♪近寄らなければkissもされないわ♪何が女と別れて来たよ!馬鹿じゃないの」
香はそんな事を考えながら新しい携帯と古い携帯を触っていた…
「栗須先生…、このアドレスは削除ね…短い間の出来事だったなぁ」
香は携帯を握りしめて栗須の事を思い出していた…
「私には出来ない!栗須先生のアドレスを削除なんて…」
香は枕に顔を埋めて突然泣き出してしまった…
香の心の声 【声は聞こえないようにしないと皆が心配するから…栗須先生~今も好きだよ~】
そして何時間も経って、香は決心した…
「泣いていても仕方ないよね!削除する事がこんなにも悲しいなんて…、「ピィッ」これで削除が出来たのね…」
栗須のアドレスを消した後も香はずーっと携帯を眺めていた…
その頃 純也は上機嫌で家に帰って行った…
「やったー!香が俺と同じS学に来るぜ(笑)」
この時に純也はとんでもない事を考えていた…
「フッフッフ…」