★夢の中の男★
第12章 生徒会長の罠
純也と香は教室に戻って行ったが、屋上に潜んでいた男は香達が消えるのを待っていた…

「うんうん、香って言うのかぁ…」

ガチャガチャと屋上のドアが開き一人の男が現れて…

「会長!探しましたよ早く生徒会室まで来て下さい」

潜んでいた男の正体は生徒会長だった。そして今現れた男は副会長…

「キミ頼みたい事があるんだがいいかい?」

「会長の頼みでしたらいいですよ」

「1組に転入してきた女の子を呼び出してくれないかい?」

「1組ですか?」

「うん」

「わかりました!職員室で調べてきます」

そう言って副会長は職員室に向かった…
残った生徒会長も屋上から姿を消した。

放課後になり帰りの支度をしていたら放送が流れた…

「ピンポンパンポ~ンお呼び出しいたします。1組の工藤 香さん至急生徒会室までお越しください。」

香はビックリしていて1組では大騒ぎだった。純也も言葉を失っていた…
「どう言う事なんだ?」クラス中でコソコソと話声が聞こえた。

「ちょっと工藤さん何やらかしたんだろう?生徒会長室って…普通は呼び出さないよね~」

「うんうん、私だって無いよ」

「俺もない」

「何で工藤さん?」

それを聞いた純也がクラスの皆を怒鳴りつけた…

「コソコソうるせー!香が一番不安なんだよ!わかれよ」

すると香に皆が謝ってきたから香が言った…

「いいよ!私、生徒会室まで行ってくるよ」

そう言って香は教室を出て生徒会室まで走って行った…

「もう、何で私が放送で呼び出しくらうのよ!転入1日目で…注目されたじゃん!」

香はイライラしながら生徒会室のある別館に着いた。深呼吸をして香はドアをノックした…

「コンコン」

すると副会長がドアを開けた…

「どうぞ、工藤 香さんだね」

「はい、失礼します」

香は生徒会室の中に入ったが、そこは高級ホテルの一室のように綺麗で広かった…

「わぁ~凄い何この部屋は…」

そこへ一人の男が香に声をかけてきた…

「うん、可愛いね~しかもスタイルもいい♪」

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