★夢の中の男★
第15章 龍の執念
香が転校してから神崎 龍はずーっと香の転校先を探していた。あと少しって所で何故か振り出しに戻ってしまうので、仕方なく神崎 龍は頼みたくもない自分の父親に頭を下げて頼んだ…
「親父、ちょっといいか?」
「お前からこの部屋にくるとは珍しいな」
「俺だって来たくてきてんじゃんねーよ!」
「で、何だ?」
「実は…」
父親に調べてもらったら、何んとChrisが全て口止めをしていたのだ。それを知った神崎龍は怒っていた…
「あの野郎~今度会ったら覚えていろよ(怒)チクショウ親父にだけは頭なんか下げたくなかったぜ!」
やっとの思いで香の転校先も分かった神崎 龍は…
「香、待ってろよ!俺が迎えに行くからな(笑)」
神崎 龍には最近、気になる事があった、それは…香を探すのに夢中でChrisの姿が無かったからだった…
「あれ?そう言えば最近Chrisは?」
気になった神崎 龍は学園長に聞いてみた…
「コンコン、失礼します。学園長?最近栗須先生が居ないようで…」
学園長は答えた…
「あぁ~栗須先生は違う学園に…」
って言った瞬間,神崎 龍は全てが分かった…
「わかりました。では…」
学園長の話も途中のまま、神崎 龍は教室に戻った。そして考えていた…
「そう言う事かぁ…」
急いで家に帰った神崎 龍は親に転校したいと言っていた…
「親父相談がある!俺、S学園に転校したいんだよ!」
すると、父親は…
「それは、この前に調べた事と関係があるんだな」
「ああ」
「お前が私に相談なんて珍しいなぁ…」
「で、どうなんだよ!」
「わかった、いいだろう!住む家も用意しよう」
「ありがとう親父」
そう言ってニコニコしながら神崎 龍は自分の部屋に入り引越しの準備をしていた。そして朝になり神崎 龍は香の居る町に向かった…
「香、今から行くからな、待ってろよ~アハハハハハ…」