★夢の中の男★
★記憶
神崎 龍は暫く公園にいる事にした。それは香の様子が変だったので、このまま家に帰っても仕方がないのと心配だったからだった…神崎 龍は香に聞いた…
「香?」
「なぁ~に」
「何してたの公園で?」
「空を見てるの」
「????」
香はポヤ~ンとしていた…
「空ねぇ~って今は何を聞いてもダメだな」
神崎 龍はもう香に何も聞かなかった。誰が見ても香の様子はあきらかに変だったので…
「香、もう、家に帰る?」
香は首を左右に振ったので、このまま離れたくない神崎 龍はタクシーを呼んで自分の家に香を連れて行った。そして神崎 龍の家に着いたので二人で部屋に入った…
「入れよ香」
「うん、」
部屋に入ったら誰も居ないので香は聞いた…
「家の人は?」
「俺は一人暮らしだよ」
「ふぅ~ん」
「それだけ?」
「他に何があるの?」
「何でもない」
【お前を追いかけて来たのに…反応がねーな】
香は疲れたのかソファーで眠ってしまった…
「無防備だな…って言うか…香はどうしたんだろう?何があったんだ」
香は眠っていたが突然泣き出した。ビックリした神崎 龍は…
「香、香、どうした?」
「何処にも行かないで」
そう言って寝ぼけて神崎 龍に抱きついて離さなかった…
「大丈夫だ俺が居るから安心して寝なさい」
神崎 龍は優しく香をなだめた…
「きっと悲しい事があったんだな!その犯人はアイツだ」
香があまりにも普通ではないので一人に出来ない神崎 龍はずーっと香のそばに居た…
「香、何があっても俺が傍に居るからな」
そう言って神崎 龍は香の頭を撫でた…