★夢の中の男★
★誤解
「変な人だね」
「誰が?」
「龍がよ」
「俺の事は知ってるんだな」
「何を馬鹿な事を言ってるの?前の学園で一緒だったでしょう」
「そうだけど…」
【何で俺の事は知ってるのにChrisの事は覚えてないんだろう】
「香、このまま学園に行くぞ」
「うん、その前に家に連絡しないと…」
「そうだな」
香はメールをした…
メール内容は「ゴメン無断外泊して、後で説明するね」
「って言うか香は電話じゃなくメールで済ますのか?」
「うん、今電話したらケンカになるし…」
「俺が説明しに一緒に帰り寄るな」
「いいよ!悪いし…」
「ダメだ!俺が説明する」
香は少し考えて…
「わかった、お願いね」
「ああ、じゃ~行くか」
そう言って二人は学園に向かった…
【さぁ~て記憶の無い香をChrisはどうするんだろうか…】
学園に着いた神崎 龍と香は仲良く教室に向かった。すると前からChrisが歩いてきたので神崎 龍は…
「おはようございます」
Chrisに挨拶をしたが香は素通りだった。不思議に思ったChrisは…
「挨拶もないんですか?工藤さん」
すると香は…
「どなた?」
Chrisはショックだった…
「怒ってるからって、そんな態度はないんじゃないですか!」
それを聞いた神崎 龍は…
「先生急いでるから…じゃ~」
そう言って神崎 龍は香の肩に手を回して歩いて行った。残されたChrisは…
「あそこまで態度を変えるなんて…」
Chrisは香の記憶の事を知らないので勘違いしていた…