★夢の中の男★
第19章 同棲
「何で私が龍と暮さないといけないのよ」
すると龍が…
「あとで説明するから」
そう言って龍は携帯をかけて、自分の運転手を呼んだ…
「車が来たから必要な物だけ持って行くぞ」
香が荷造りをしていたら龍はそれを担いで車に積んでいた。香は母親に挨拶らしきものをしていた…
「何か急でわからないけど…行ってくるわ」
「香?龍君の言う事を聞くのよ」
「…わかった」
香は何で母親は自分を龍に預けるのかが気になっていた。普通なら男と暮らすなんて許すはずがないのに…考えていた香に龍は…
「もう行くぞ」
そう言って龍は香の母親に頭を下げて車に乗り込んだ。香は何だか急に寂しくなったので涙が零れた…それを見た龍は香の手をギュッと握っていた。龍は母親に…
「香の事は俺が何とかするんで」
「頼みますね」
二人の会話を聞いていた香は…
「ねぇ~何の事?」
すると龍は…
「何でもねーよ」
ただそう言うだけだった…そして母との別れの時…
「香、大丈夫よ、治るからね~」
「?????」
「俺が居るから大丈夫です。それじゃ~」
そう言って車は走りだしたので、香は龍に聞いた…
「さっきからお母さんの言ってる事が、わからないのよ~」
「だから、俺の家に着いたら話すから」
龍は自分のマンションに着くまで一言も話さなかった。暫くして車がマンションの駐車場に着いた時に、ようやく龍は香に話しかけてきた…
「香?これから何があっても家に帰るって言うなよ!」
「どう言う事?」
「それだけ約束しろよな」
そう言って龍は香の手を握りエレベーターに乗った。最上階に着いたので歩き出した龍は突然止まった。そこには…
「やっと帰ってきたな」