★夢の中の男★
★
「龍ってば~聞いてるの?」
龍は全てを話し始めた…
「いいか、香?今から言う事は本当の事だからな!」
「…?」
龍がやっと口を開いて言った事が、Chrisと香の事だったが、香には何が何だか分からなくて信じられなかった…
「嘘よ!あんな人知らないもん…恋人って…」
「あのなぁ~俺だってこんな事話したくないんだよ!わかれよ俺の気持ちを…」
「…ごめん。でも…私はあのChrisって人に会ったのは龍と居る時だから…」
「だから前の学園の教師だよ!それも覚えてないのか?」
「…うん」
その後も龍は香に公園で一人でいた事など話していたが、香はChrisの事を何一つ覚えていなかった…
「なぁ~香?」
「何?」
「もう、いいから」
「何を?」
「無理に思い出さなくていいからな」
「うん、ありがとう」
龍は香が可哀想になってきたので、もう考えさせるのを止めた…
「香?俺がお前を守るからな」
「うん」
「俺と付き合うか?」
香は黙ってしまった…
「……」
「大丈夫だ!抱いたりしないから」
「うん」
龍の心の声 【こんな状態の香を抱けねーよ!でも…好きな女が目の前に居るのに、俺は大丈夫か?付き合う事になたがChrisの野郎が何かしてきそうだな…】
その頃Chrisは…
「香に何があったんだろう?次に会った時にでも聞いてみるか…でも、いつも神崎 龍が傍に居るからなぁ…さぁ~てどうするか…あっ!そうだ」
Chrisはある事を考えていた…