大っ嫌い!でも大好き


何でこうなんのかな…

最後の最後で拒めなくなる






「…で?七海はどうしたいわけ?」




毎日私の部屋に来る悠斗から逃れる様に加織を呼び出した





「…」



「このままくっ付けば?
アンタも満更じゃないから拒めないんじゃないの?」




確かに拒めないんだけどさ


悠斗は私を好きな訳じゃないし私も悠斗を好きだと意識した事なんか一度だってない…




自分勝手で意地悪で外面ばっかよくて…




…私はオモチャ…






アイツが見せる優しさは私だけにじゃない
特別な訳じゃない…






はぁぁ…





加織と別れ家に帰ると



「これ頂きものだけどお隣に届けて来て!私美容室の予約があるからお願いね」


って呑気に母は出掛けて行った…





…悠斗には会いたくない
でも届けに行かなきゃ母のカミナリが落ちるに違いない…




< 14 / 26 >

この作品をシェア

pagetop