大っ嫌い!でも大好き
悠斗は胸ぐらを捕まれていた手をグッと握ると
「コイツにさわるんじゃねぇっ!」
綺麗な顔は表情一つ変わらない…口元は笑っているのに目が…
マジでキレてる?
「…コイツに…七海に触っていいのは俺だけだっ!」
低い声…そして鋭くて…怖い…
悠斗のキレた顔なんて見た事もなかった…
私達の戻りが遅い事を心配してみんな集まって来ていた
もちろん千春ちゃんも…
あっけなく男達は退散
「ばーか!…何…ナンパされてる訳?」
そう言って王子スマイルで私のオデコを小突いた
…ドキンッ…
…なっ何?…
ドキドキして…静まれ心臓…
その夜は寝付けなかった
悠斗の見た事もない顔と
…触っていいのは俺だけだ…
…どうゆう意味?
さすがに友達が泊まっているから来ないだろうと思いきや…
「な・な・み!お待ちど…」
…待ってないし…
ってか友達に気付かれないの…
毎晩夜這いしてますなんてバレたら大変…
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