大っ嫌い!でも大好き



「アンタなんか大っ嫌い!」




悠斗の腕を逃れドアを開けいかにも帰れと言わんばかりの態度をとった




「…チェッしゃぁないなぁ〜」




私の髪にキスを落として部屋を出て行った




…ドキンッ…

不覚にもまたときめいちゃう…


コイツは女のコのツボをちゃぁんとわかってる…

それが悠斗の計算なのか胸の奥がくすぐったくなる様な事をサラリとする…






隣の家に居る間
毎回いつもこうやって私をもて遊ぶ


…まるでオモチャだ…





…私の都合も何も関係なく…自分の思うままに…





悠斗は中学の頃から人気者王子スマイルを向けられたら女のコはみんなハート型の瞳でキャーキャー騒ぐ





どうしてこんな最低最悪の自己中がいいんだか私は理解不能だ…





引っ越した先の高校でもどうやらモテまくりらしいけど彼女と呼べる女は居ないはしい





ってか自己中過ぎて彼女が出来ないんじゃないの

それともあっちにも私と同じオモチャが居るに違いない…



…あはっははぁ…



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