苦いコーヒー

記憶のループ



 どうにもならなそう。しばらくは。
 使い物にならないだろう、こんなちっぽけな自分は。

 好きだったんだから、しょうがない。

 こんなに好きだったって今から気がついてもしょうがない。
 わかってるけどさ、ばかな自分と付き合うよ。

 あいつの笑顔と姿と記憶とさ。
 しょうがないからしばらくは。


 いつかそれがどこか遠い日の記憶になるまで。



 記憶のループが螺旋に変わるまで。


 いい、想い出になるまで…。 
 
                          



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