恋はミラクル 『雪だるまと花屋のおじさんの小さな恋』
第三章 電話とメール
今は夏。
やはり俺の思ったとおり彼は告白してきた。
水族館に行った後、雪だるまと一緒に行ったファンの一人、ポンポンが思ったとおり彼女に告白してきた。
どうしたらいいと雪だるまから相談を受け
2,3日ごとに会社の帰り電話していた。
俺の心の底はやっと来たかと思った。
ポンポンは雪だるまの彼氏にはふさわしくないとこの時は偉そうに想った。
まぁ、俺はポンポンよりましだと想った。
多分他の男に渡したくなかったのだろう。
自分では気づいていないが・・・
勿論電話の内容は同じ職場で働く彼を傷つけずどう丁重にお断りするか?
とかその日の話題とか話した。
何年ぶりにおじさんは女の子と長電話しただろうか?
これも後から解ったことだが、今になって思うのは、彼女はお父さんとあまり仲が好くないので父親代わりだったのかと思う。
お父さんに優しくされたい、話を聞いてもらいたいなどの父と娘のふれあいが無い部分のファザーコンプレックスがいろいろこの後、絡んできたのだろう。
これが少しでも俺たちが付き合う要素の一つならやはりいずれ遅かれ、早かれ別れはやって来る定めだったのかもしれない。
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