恋はミラクル 『雪だるまと花屋のおじさんの小さな恋』
また今回も止められない。誰も・・・

この後、もう彼女に会えないとしたら・・・

と思い。

今日の夜会えるのなら・・必ず俺からキスをする事を心に決めた。

雪だるまを逢ってくれるよう誘った。



夜がやって来た・・・

月と星々がとても輝いていた。

何か観客の様に見え、応援しているのか?と感じた。

この時こそ待っている時間がとても長いと感じた。

そして、念願とおり逢えた!

今回は俺の愛車、稲葉号だった。

彼女は助手席に乗った。

いつもの様に会話は楽しく弾んでいた。

多分この時、沢山の陽だまりの様な柔らかい笑顔が見られたはずだ。

でも、今年最後のイベントをする事で頭がいっぱいの為、どんな事を話していたのかさえ覚えていない。

まるで心は20代の男の様だった。

気持ちが透き通っているのか?

馬鹿なのか? おじさんなのに・・・
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