恋はミラクル 『雪だるまと花屋のおじさんの小さな恋』
また嫌事とやった。

俺は小学生の恋みたいに色々ちょっかいを出した。

たとえば彼女の車の曇りガラス窓に『L』と書いたり、プレゼントしたい物を車のサイドミラーに袋ごと引っ掛けたりした。

細かい苦痛になる事沢山したので2回目の別れを宣告された。

『こんな事が続くようなら別れて。』

沈黙・・・言われた。



咄嗟に

『もう絶対にしませんので別れないで!』

俺は叫んだ!

すぐ返答あり?

『解った。約束ね。』と彼女が俺を拾った?

暖かく包んでくれた。

まるでもう前から返答を決めていたかの様だった。



今度は俺が泣きまくった。

雪だるまがこんな変なおじさんを拾ってくれた。

今だから言える。

 

ありがとう、雪だるま。



その後

『これが最後ね。』と言われた。

多分、俺を拾うのもこれが最後という意味だったのだろう。

この時はそんなに深い意味とは想いもしなかった。



今回は助かった・・・

好かった・・・
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