Amy
4
私は部屋を出て、亜里沙のいるリビングに行った。亜里沙はぼんやりとソファーに座っていた。ミニのワンピースに着替えて、メイクも直ってる。



「すぐ、夕飯の支度するから」



亜里沙は私に気づくとハッとしたように言った。



「いいよ。今日もパパ、遅いんでしょう?二人でファミレスに行っちゃおうよ」

「いいの?お夕飯の支度サボっても」



亜里沙は目を丸くして私を見た。



「いいじゃんたまには。それに、せっかくメイクも直したんだし、出かけないと損じゃない?」



すると、亜里沙は泣きじゃくる子どもみたいに顔をゆがめて、私に飛びついてきた。



「美羽ちゃん!」



そう言ったきり、亜里沙はわんわん泣き出した。
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