Amy
「お母さんと、うまくいってるんだな。よかった」


優希が言った。優希はいつも、私と亜里沙のことを心配してくれてるんだ。やっぱり、優希は優しい。こんなふうに思ってくれる人は、そうはいない。





「美羽、俺…」

「待って…私に先に言わせて?」


私はひと呼吸して、言った。



「優希、ごめんなさい。私が素直じゃなかったせいで、気まずくしちゃって…」

優希はまつげを伏せて、首を横に振った。



「本当はすごく好き。優希が大好き。それだけなの」
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