Amy
私たちは公園を出て、暗くなった道を家に向かって歩いた。



優希はサッカー部の仲間の話をして笑っている。私はクラスメイトに出くわして、内心ドキドキしてるのに、なんて余裕なんだろう。

いろんなことに動じない、そんな優希が好き。

「今日は、ちゃんと笑って帰れそうか?」

ウチのマンションのエントランスの前で、優希は私のほっペたをひっぱって言った。

「うん。大丈夫」

「母親と、うまくやれよ」

「分かった」

私は素直にうなずいた。



優希が優しく私の頭を撫でた。こうして彼の手の温度を感じているとき、私はその気持ち良さに、子猫みたいに目を細めてしまう。

優希、大好き-。

優希がそばにいてくれるから、私は強くいられるんだ。
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