青空を見上げて
Ⅰ
私は関口美緒、16歳の高一。
ガラガラッ
「おはよー遥っ」
「美緒!! 来てくれたんだぁ」
前里遥は、私の中学からの親友。
まだ誕生日は来てないから15歳。
「どう? 調子」
「うん、昨日また新しい薬飲んだから、大分楽」
私は「これ」と遥に小さいピンクの袋を渡した。
「えっ何??」
「お見舞いだよ」
「ありがとー!!! 超嬉しい♪」