ロストチーム
出て行った可能性は高いと思いながらも


そうではない事を願い、口には出さず、希望を込めて帰りを待つ事にした


ぼぉーっとサブリーダーの事を考えていたので気付かなかったが…


テレビの上に目をやると、三角座りしながら、表を眺めている2号の淋しそうな背中が見えた


その後姿に、なんとも言えない哀愁を感じ声を掛ける…


「オカン遅いなぁ…横座っていい?」


こちらを向いた、2号は目に零れんばりの涙を浮かべてながら答えた


「うん…いいよ…」


肩を並べ、淋しそうに下を眺める二人…
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