ロストチーム
号泣していた1号・2号がパッと顔を見合わせた


次の瞬間…


二人して玄関へ叫びながら猛ダッシュ!


「お母ちゃんや!お母ちゃん!」


―玄関のドアを開ける―


―ガチャ―


「お母ちゃん!お…か…え……………」


ドアの向こうに立っていたのは我家のサブリーダーではなく渡のオバチャンだった


渡のオバチャンとは、我本部の真上に本部を置く、チーム【渡家族】のサブリーダー


渡のオバチャンの息子に同級生で幼なじみの勇がいる


チーム【田丸家族】とチーム【渡家族】はチームぐるみで仲が良かった


その渡のオバチャンを我サブリーダーだと思い込んでた、1号・2号は激ヘコミ…


1号2号の姿を見て、渡のオバチャンが口を開く


「何があったん?昨日の晩もずっと泣き声聞こえてて、泣き止んだからホッとしたのに…


今朝になったらまた泣き声聞こえたから、気になって見にきたんや」


放心状態で何も言えない1号・2号


「…」


渡のオバチャンは1号の両肩を持ち、前後に揺らしながら、こう言った


「潤チャン!あんたお兄ちゃんやろ!しっかりせな!何があったんかオバチャンに話してみ!」


《我に帰る1号》


暫く考えたあと、昨日から今日までの事をオバチャンに説明した
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