記憶を持つ者
「地界には、一人の王が君臨していた。俺や、お前がこれから会うだろう黒牙らは、彼の側に仕える者だったんだ。

だけど、ある日…彼は永い眠りについた。

自分が何故眠るのか、どうしたら目覚めるのか。

そして、自分がどんな男だったのか。

あらゆる記憶を全て、一人に託して。」


鳥肌がたった。

自分に関係ない。そう思えないのがどうしてなのか。

その答えは、聞かずとももたらされた。
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