記憶を持つ者
「記憶を託された者は、すぐに彼の手で葬られた。」

「…ちょっと待って!
死んだ、の?…だって、おかしくない!?何で殺され…」

「愛していたからだ。」

「え?」

「本当に愛していたから、自分の全てを託し、自らの手で命を終わらせた。」

「そんな…」

「…『終わらせて。この命。遠い遠い明日に、きっと会おうね。』それがあいつの最期の言葉。…忘れられないんだ。」

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