記憶を持つ者
昔から、何か特別な存在に憧れていた。


王族とまではいかなくていいけれど。


―――世界に…ワールドに、

ただ、関わりたかった。


自分の事を、生きていた事を、遺せれば。


誰かに覚えていてもらえれば。


そう思っていた。


もし、私がいる意味を知る事ができるのなら―――

この先に何が待っているかは分からないが、


運命を、受け入れたい。


目を逸らさない。
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