記憶を持つ者
その夜、どこか高揚した気持ちで眠りについた。
そしてすぐに、夢で綺麗な声を聞いた。
「…やっと見つけた。本気で間に合わないかと……しかし、まさか能力に乏しい種に生まれてるとは思わなかったからな…。」
その言葉がはっきり聞こえた私は、その声の主にすぐに反論した。
「ちょっと!私が劣ってるみたいに言わないでよ!」
そう告げた後、一瞬、呼吸が止まる。
目の前には、今まで見たことがないほど綺麗な顔があった。男性だと思うのだが、中性的な容姿だった。肌が白く、何よりも目立つ白銀の髪は、私と同じくらい長くて肩甲骨まで届いていた。
「おぉ、ユイ。起きてたのか。」
「何で…」
これは夢。名前を知られてるのは当然だ。何故名を知っているのか聞きかけて、やめる。彼の綺麗な顔を直視するのも、避けたかったから。
そしてすぐに、夢で綺麗な声を聞いた。
「…やっと見つけた。本気で間に合わないかと……しかし、まさか能力に乏しい種に生まれてるとは思わなかったからな…。」
その言葉がはっきり聞こえた私は、その声の主にすぐに反論した。
「ちょっと!私が劣ってるみたいに言わないでよ!」
そう告げた後、一瞬、呼吸が止まる。
目の前には、今まで見たことがないほど綺麗な顔があった。男性だと思うのだが、中性的な容姿だった。肌が白く、何よりも目立つ白銀の髪は、私と同じくらい長くて肩甲骨まで届いていた。
「おぉ、ユイ。起きてたのか。」
「何で…」
これは夢。名前を知られてるのは当然だ。何故名を知っているのか聞きかけて、やめる。彼の綺麗な顔を直視するのも、避けたかったから。