ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「おはよ」
……だらしなくスーツを着ている店長が、奥から出てきた。
「今日さ、ちょっと早く来てもらったのは、ドレスを買いに行こうと思ってさ。」
「はぁ。」
「自前のドレスの方がやりやすいだろ。
俺が自腹でプレゼントするよ!!」
そんなことを言われ、なすがままに、店長の運転する車でドレス屋に来た。
「値段は気にしなくていいよ。好きなのを2着ずつ選んできて。」
そんなことを言われても。
やはり、値段が高いモノの方が可愛いし、デザインも素敵な訳で…
結局お会計額は6万円を超えていた。
「どうする?店もう行く?飯食ってからでも良いし。」
「美優、どうする?」
「アサミに任せるよ。」
「じゃあ、店長!!ご飯行きたいっ!!」
「はいよ。」