ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「今日は金曜だから、忙しいけどヨロシク頼むよ。」
「オッケー!!任せて!!」
「今日は19時から付けておくからさ。」
「ラッキー!ありがとう、店長」
「じゃ、頑張って!!」
店長はミーティングがあるらしく本社へ向かった。
「なんか、悪くないよね。この…待遇っつーの?」
「うん。」
「美優はいつも、クールだよねぇ〜。」
「アサミが熱いだけだよ。」
「まぁ、それもそっか!!」
アサミは終始、ご機嫌だった。
「美優ちゃん、行こう。」
待機中に名前を呼ばれ、アタシは顔を上げた。
―――タイプ。
しかも、かなり。
「あのお客様が、美優ちゃんを見て、付けてほしいって。
場内指名になるから、頑張ってね。」
「はい。」