ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
結局そのサラリーマンは、ラストまで店にいた。
所々でフリーの客に付いたりもしたけど、そんなに忙しいとは感じなかった。
「うっわー。本当に疲れた!!」
「お疲れ。」
「あれ?ってか美優フツーじゃんっ!!疲れてないの?」
「うん、あんまり。」
「いーなぁ〜!!指名入ったら楽なのかなぁ?」
「結構楽だったよ(笑)。一方的にあっちが話してるだけだったしね。」
「今日はダメだぁ〜。帰って寝るわぁ〜。」
そんなアサミの言葉で、アタシたちは初めて“送り”を使うことになった。
残念ながら、アタシとアサミは家が逆方向なので、別々の車で。
「えーっと、コンビニの前に車停めてあるから。
それ、乗って〜。」
アタシにそう言ったのは、さっきのボーイ。