ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
車が発車し、どんどん女の子たちが降りる。
案外みんな、近くに住んでるんだな、なんて思ったりした。
ラストは、アタシみたい。
「ごめんな。遅くなって。」
「別に。平気。」
「近い奴から送るって決まりがあるからさ。」
「ってか、何でボーイが送りまでやってんの?」
「あぁ〜。送りのバイト頼んでた時期もあったけど。
色々あったから、今はこれも俺らの仕事。」
「ふぅ〜ん。変な奴もいるもんだね。」
「本当、参っちゃうよ。」
運転席と、後部座席。
彼はミラー越しにアタシの目を見ながら話をしていた。
それが何か気まずくて、アタシは窓の外を見たまま話していた。