ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
酔っ払って調子に乗ったアサミは止まっていた手が動きだした。
ここはホストか!?
と突っ込みたくなるくらいに盛り上がり始めて。
結局……
アサミは潰れた。
「さぁて、帰るか。
アサミちゃん、こんなだし、送らなきゃね。」
「まだぁ〜。帰りたくない〜。」
動けなくなっているくせに、口だけは達者だ。
お会計もせずに、店を後にし、一度自分たちの店に戻った。
帰りたくないと言い続けるアサミのワガママを、聞くハメになってしまった。
「んー。気持ちわる。」
「お、じゃあ、トイレ行くか。」
「んー。」
アサミに寄り添う店長は、本当に心が広いと思う。
彼氏だったとしても、ここまで優しくはしないんじゃないか。