ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
威嚇され、挙げ句の果てにはナイフまで見せ付けられた。
そして、夏休みで誰もいないであろう小学校に侵入。
アタシは建物の裏で犯された。
中出しさえされなかったものの、もちろんゴムなんか付けなかったし、有り金全てを取られた。
携帯番号も控えられ、親や警察に言ったら殺す。
そう言われた。
まんまとビビったアタシは、何も言わずに、何もせずに、ここまで生きてきた。
あの頃からかな。
考え方が変わったのは。
こんなことになるくらいなら、キャバや風俗で働いていた方がマシだ。
今まで軽蔑していた人種よりも、自分は汚いと思い込んだ。
そして、好きな人が出来ようが、自分の気持ちは伝えずに…
付き合うことすらしなくなった。
自分の存在価値を、見失ったような気がした。