ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「いい加減、美優も積極的になんなよ!!」
「うーん。別に彼氏とか欲しいわけじゃないしね。
動く理由がないんだわ。」
「変わってんね、美優は。だからこそ、男からしてみたら、気になる存在なんだろうな〜」
なんて、真剣な顔をして言っている。
確かに、アタシはユッキーが気になる。
色々知りたいとは思う。
だけど、付き合いたいとかヤリたいとは思わない。
と言うか、思えないのだ。
いい時間になり、解散をした。
タクシーの中で考える。
アタシの恋心、
アサミの恋心。
叶うことはあるのだろうか…。
夜の人間を信じがたいと言ったアタシだって…
すでに、夜の人間になっているじゃないか。
都合がいいね、アタシも。