ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】


「いい加減、美優も積極的になんなよ!!」


「うーん。別に彼氏とか欲しいわけじゃないしね。
動く理由がないんだわ。」


「変わってんね、美優は。だからこそ、男からしてみたら、気になる存在なんだろうな〜」


なんて、真剣な顔をして言っている。




確かに、アタシはユッキーが気になる。

色々知りたいとは思う。

だけど、付き合いたいとかヤリたいとは思わない。



と言うか、思えないのだ。



いい時間になり、解散をした。

タクシーの中で考える。



アタシの恋心、
アサミの恋心。

叶うことはあるのだろうか…。



夜の人間を信じがたいと言ったアタシだって…
すでに、夜の人間になっているじゃないか。

都合がいいね、アタシも。




< 29 / 127 >

この作品をシェア

pagetop