ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
知らない間に、時は過ぎていた。
「大丈夫。もう出るから。」
「まぁ、あんまり焦らなくていいよ。店長もいるから。」
「…うん。」
アタシはてっきり、店長と話をしているつもりだったのに。
どうやら違ったらしい。
フラフラしながらフロアに戻るとソファーに寝転ぶ店長と、少し離れた場所に座るユッキー。
「ごめん。帰れないよね。」
「いーよいーよ!!美優ちゃん、やっぱりやってくれたよ!!」
「何が?」
「今日の売上、最高だった!!幹部にも誉められたよ。」
「そりゃ、良かった。」
あれだけ飲んだのだ。
いつもと同じ売上じゃ困るっつーの。
「いつ、旅行すっかな。」
「は?別にいいよ。」