ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
アサミの話はこうだ。
あの、沖縄での夜。
店長を誘った。
酒の力を借りて…。
でも、店長はそれに応じなかったらしい。
「アサミちゃんは、うちの店のキャストだよ。
だから、抱くわけにはいかないんだよ。
もしバレたら、罰金を払わなきゃいけないし、俺はクビになる。
アサミちゃんだって、居辛くなるよ?」
と言われたという。
「それでもいい!!誰にも言わないから!!」
そう強く言ったアサミ。
「バレない保証は、どこにもないだろ?」
そう言われてしまい、何もやらず仕舞だった。
「そっかぁ、でもさ、店長の言ってることは正しいよね。」
「そうだけど……」
「辞めんの?」
「もう、行けないよ。」
「あっそ。分かった。」