ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
イラついた。
当初、仕事を始めた理由なんか、すでにどうでもよくなっている。
自分勝手な恋をして、自分勝手に周りを振り回して。
結局、辞めんのかよ!!
そう思ったら、アタシはアサミに対して何も言う気がなくなった。
強引に電話を切り、仕事に出た。
バースデー以降、アタシの売上は伸びた。
「美優ちゃん、頑張ってんね!!」
「ユッキーの付け回しがうまいからじゃん?」
「やっぱり?」
「嘘に決まってんじゃん!!」
ユッキーとは、店の中でもたまに笑い合えるくらいになっていた。
それが心地良い。
その日、送りはユッキーだった。