ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「あ、ごめん…
ちょっとビックリしただけだからさ…
大嫌いなんて、言わないで?」
「んっ……」
ユッキーは優しくアタシを包み込み、キスをしてくれた。
ドキドキ…
心臓がはち切れてしまうんじゃないかってくらいに、騒がしかった。
「美優?どうしたの?」
「ううん…嬉しくて、何か恥ずかしくて…」
「可愛い。大好きだよ。」
ドキドキして、目から涙が溢れそうになった。
だって、想像していたより、遥かに優しいキスだったから。
一瞬、あの日の出来事がフラッシュバックした…
そんなもの、一瞬で。
ユッキーの優しさが打ち消してくれたんだ。
だから、嬉しくて。
この人なら、アタシはきっと大丈夫だと、思えたんだよ。